次は、オーナー住居を分析します。上の図の○○社案(左側)と弊社【Rimson
リムゾン】案(右側)を御覧ください。
上の左側の○○社案から見ていきます。
南側(図の下側)に玄関を配置してしまったため、LDKの内部を通って各部屋に行かなくてはなりません。敷地の西側(図の左側)は、敷地境界線ギリギリに隣の建物が経っていますので、西側に並べられた5つの個室は、窓をとっても光は全く入ってきません。また、140u前後の大型オーナー住居にしては、LDKが11.3帖と極めて小さく、更にLDKの南側(図の下側)には、細い小さな窓しかついていません。この敷地で最も良い方向が、十分な日当たりと、道路から10m下がっているためプライバシーも確保できる南側(図の下側)なのです。
次は上の右側の弊社【Rimson リムゾン】案を見てみます。
階段、ホームエレベーター、玄関を中央に配置したので、最も日当たりがよく、道路まで10mのセットバックのためプライバシーも確保できる南側(図の下側)に、21.3帖の広々とした家族だんらんのためのLDKと、クライアント御夫婦の部屋を配置することができました。クライアントの息子様御家族のための4つの個室は、隣地境界線から2mの距離を取った北側(図面の上側)に配置しました。北側は、区の保育園の園庭なので、視界は開けており、園庭の樹木も借景として取り込むことができます。
プランを作成する設計者が自分の目で現場を見て、自分の耳でクライアントの御希望をお聞きしなくては、本当に魅力ある設計は不可能なのです。
一般の方は、図面を見ただけでは、どんな建築になるのかを理解することはできません。弊社では、下のような模型を、必ず作成し、外観デザイン、窓の大きさ、内部のプランまで御理解いただけるようにしています。
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